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あおば行政法務事務所

一般貨物自動車運送事業 / shinsei

一般貨物許可 申請の流れ・必要書類・費用—準備から事業開始までの7ステップ

一般貨物自動車運送事業の経営許可申請について、事前準備から許可取得・事業開始までの7ステップ、18種類の必要書類、法令試験対策、費用の内訳を、横浜の行政書士が整理します。

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一般貨物自動車運送事業の経営許可(緑ナンバー)の申請は、準備開始から事業開始まで おおむね8か月〜1年 を要します。審査の標準処理期間は3〜5か月ですが、書類補正や法令試験の待機期間は含まれていません。期限のあるご依頼は、物件探しの段階から早めに着手する必要があります。

結論

  • 全体は 7ステップ(事前準備→申請→法令試験→審査→許可→開始準備→営業開始)。
  • 申請書は 管轄運輸支局に3部提出。神奈川の場合は神奈川運輸支局(横浜市)。
  • 法令試験は奇数月実施、常勤役員が受験し30問中24問以上で合格。
  • 必要書類は代表的なもので 18種類。残高証明書は2回提出します。
  • 登録免許税は 12万円(法定)。所要資金の目安は1,500万〜3,000万円。
  • 補正対応の遅れが審査長期化の主因。運輸局からの連絡に 1週間以内 の回答を目標にします。

全体スケジュール

フェーズ 期間 主なタスク
準備 3〜6か月 営業所・車庫の選定、車両5台確保、人員6名確保、自己資金確保
申請 1〜2週間 書類作成・運輸支局へ提出
審査 3〜5か月 法令試験受験、残高証明再提出、補正対応
許可後手続き 1〜2か月 登録免許税納付、緑ナンバー登録、帳票整備
営業開始 運輸開始届提出、巡回指導対応(1〜3か月後)

7ステップの詳細

ステップ1:事前準備(1〜2か月)

許可要件8項目への適合を診断し、不足事項の対策を計画します。契約書にサインする前が勝負所です。

  • 営業所・車庫の候補地選定(用途地域・前面道路幅員の確認)
  • 車両5台の調達計画(購入・中古・リース)
  • 人員6名の採用計画(運転者5名+運行管理者1名)
  • 所要資金の積算と自己資金の確保
  • 運行管理者・整備管理者の候補者選定、資格確認

ステップ2:申請書類の作成・提出(1か月)

作成書類は20点前後に及びます。管轄の運輸支局に 3部 提出します(支局控・運輸局用・申請者控)。

主な作成書類:

  • 経営許可申請書(様式1)
  • 事業計画書(営業所・車庫の配置図、運行計画)
  • 所要資金・調達方法の書面(費目別の積算根拠)
  • 運行管理・整備管理体制の書面(指揮命令系統図・勤務割・点呼設計)
  • 残高証明書(金融機関発行・原本)

収集書類:

  • 登記事項証明書・定款(最新版)
  • 車検証写し(全車両分)
  • 営業所・車庫の使用権原証明(登記簿謄本または賃貸借契約書)
  • 前面道路の幅員証明書
  • 運行管理者資格者証の写し、整備管理者の資格証明書類
  • 役員名簿・履歴書、直近の決算書

ステップ3:形式審査・法令試験(申請翌月以降)

申請書が形式的に受理されたあと、常勤役員が法令試験を受験します。

項目 内容
受験者 常勤役員(代表取締役または取締役)
出題数 30問
合格基準 24問以上正解(8割)
試験時間 50分
実施時期 奇数月(1・3・5・7・9・11月)
受験回数 2回以内に合格が必要。2回不合格で申請却下

出題は貨物自動車運送事業法・同施行規則・輸送安全規則・労働基準法・道路交通法など13法令から。市販の過去問集で十分な対策を取れます。申請前に試験日程を確認し、勉強時間を逆算して確保することが大切です。

ステップ4:実体審査(3〜5か月)

運輸局による書類審査で、施設・体制・資金・遵法性の確認が行われます。

  • 書類審査:記載内容の整合性、要件充足の確認
  • 補正対応:不備事項の修正・追加書類の提出
  • 2回目の残高確認:自己資金が維持されているかの再確認

補正対応の遅れが審査長期化の主因になります。運輸局からの連絡には 1週間以内 に回答できる体制をお勧めします。

ステップ5:許可・登録免許税納付

審査を通過すると、許可通知書の交付があります。

  • 登録免許税 12万円 を指定期限までに納付
  • 許可書交付・説明会への出席
  • 運行管理者・整備管理者の選任届の提出

ステップ6:運輸開始準備(1〜2か月)

事業を開始するための具体的な手続きを進めます。

  • 任意保険の加入(対人無制限・対物200万円以上)
  • 事業用自動車等連絡書の取得→緑ナンバーへの変更登録
  • 点呼記録簿・乗務日報・運転者台帳などの帳票整備
  • 就業規則・36協定の労働基準監督署への届出
  • 運輸開始前確認報告(準備状況の報告)

ステップ7:営業開始

  • 運賃料金設定届(運賃表を作成し届出)
  • 運輸開始届(営業を開始したことの届出)

許可から 1年以内 に営業を開始する必要があります。超過すると許可取消のおそれがあるため、開始スケジュールから逆算した準備が必要です。

必要書類一覧(代表例)

個別事情で追加書類が必要になる場合があります。実務上の代表例は以下のとおりです。

# 書類名 備考
1 経営許可申請書(様式1) 運輸局HPから様式ダウンロード
2 事業計画書 営業所・車庫の配置図、運行計画
3 運行管理・整備管理体制の書面 指揮命令系統図、勤務割、点呼設計
4 所要資金・調達方法の書面 各費目の積算根拠
5 登記事項証明書 申請日から3か月以内
6 定款(最新版) 事業目的に一般貨物自動車運送事業の記載推奨
7 残高証明書 金融機関発行(原本)、計2回提出
8 車両の車検証写し 全車両分
9 営業所の使用権原証明 登記簿謄本または賃貸借契約書
10 車庫の使用権原証明 登記簿謄本または賃貸借契約書
11 幅員証明書 車庫前面道路(国道は不要)
12 運行管理者資格者証の写し 選任予定者のもの
13 整備管理者の資格証明書類 整備士資格証または実務経験証明+研修修了証
14 案内図・見取図・平面図 周辺地図、施設平面図
15 施設の現況写真 外観・室内・備品・車庫区画・前面道路
16 宣誓書 都市計画法等に抵触しない旨
17 役員名簿・役員の履歴書 法人の場合
18 直近の決算書 法人。個人は資産目録

法令試験の対策

合格率は比較的高めですが、油断すると2回連続で不合格になり、申請却下に至るケースもあります。

出題範囲

主要13法令からの出題です。

  • 貨物自動車運送事業法・同施行規則
  • 貨物自動車運送事業輸送安全規則
  • 貨物自動車運送事業報告規則
  • 自動車事故報告規則
  • 道路運送法・同施行規則(一部)
  • 道路運送車両法・同施行規則(一部)
  • 道路交通法(運転者・事業者関係の範囲)
  • 労働基準法・労働安全衛生法
  • 自動車運転者の労働時間等の改善のための基準(改善基準告示)
  • 下請代金支払遅延等防止法

対策の進め方

  1. 申請日を決める前に試験日程を確認:奇数月実施のため、申請月から逆算
  2. 市販の過去問題集を繰り返す:類似問題が繰り返し出題されます
  3. 改善基準告示の改正点を要チェック(2024年4月施行の改正後基準)
  4. 2回目の受験を想定しない:1回目で確実に合格するペースで準備

費用の内訳

許可取得に必要な費用の概算です。事業規模や地域により大きく変動します。

費用項目 金額の目安 備考
登録免許税 12万円 法定。許可取得後に納付
車両費(5台・中古の場合) 500万〜2,500万円 新車・リースで幅
営業所賃料(年間) 60万〜180万円 立地・広さにより
車庫賃料(年間) 60万〜300万円 都市部は高額
自賠責保険(5台・年間) 15万〜25万円 車種・期間による
任意保険(5台・年間) 50万〜150万円 対人無制限・対物無制限推奨
自動車税・重量税(5台・年間) 30万〜80万円 車種・排気量による
人件費(6名・6か月分) 900万〜1,500万円 月給25万〜40万円 × 6名
運行管理者試験費用 数千円 受験料
所要資金 合計の目安 1,500万〜3,000万円 自己資金として同額以上が必要

当事務所の報酬は、要件診断の複雑さ・事業規模・事業協同組合設立の有無により変動します。ヒアリング後に正式なお見積りを提示します。

審査のポイントと落とし穴

現場で繰り返し起こる問題の型を、事前に共有しておきます。

  1. 施設写真・区画・備品が不十分で実態なしと判断される → 図面と写真を一致させる
  2. 賃貸借契約の期間・名義に不備 → 契約前に名義・期間2年以上・使用目的を確認
  3. 自己資金の常時確保が崩れる → 資金移動を凍結、申請用口座を固定
  4. 点呼を非対面前提で設計 → 対面点呼原則で設計、記録→保存→内部監査を構築
  5. 法令試験不合格で申請却下 → 申請前から十分な対策、過去問学習
  6. 補正対応の遅れ → 運輸局連絡に1週間以内に回答

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※本記事は一般的な流れを整理するものです。管轄運輸支局・事業形態・経営状況により、求められる書類や審査期間は変わります。具体的なご相談は、法人の登記事項・想定する事業計画・資金状況を伺ったうえで、個別に対応します。

個別のご相談は無料でお受けします

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